第174章:過ぎ去ったことは過ぎ去ったものにしよう

イゾルデと子どもたちが傍にいてくれるだけで、レナは実のところ、かなりの安心を覚えていた。

どんな選択をしようとも、彼らは必ず支え、揺るぎなく寄り添ってくれる――そうレナはよくわかっていた。

アルフォンソが表舞台から退いたあとの最初の一週間、会社の表面は再び平穏を取り戻した。

だが、それはあくまで表面上の話だ。水面下ではなおも渦が巻いていた。とりわけ、これまで分家筋に寄っていた数人の中間管理職たちの間では、落ち着かない空気が濃かった。キリアンとレナが、どんな姿勢でいるのか――それが気になって仕方がないのだ。

不安になるのも無理はない。どこであれ、間違った側に付くのは最大級の禁忌なのだから...

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