第178章:ラベル

レナもまた、深く考え込んでいた。キリアンのプロポーズを受けるべきかどうか――そのことで心が引き裂かれそうだった。

二人は数日、波風立てずに過ごした。だがほどなくして、会社で奇妙なことに気づく。

以前、何かにつけて彼女に難癖をつけてきた中間管理職たちが、ある日を境に態度を一変させたのだ。驚くほど協力的になり、仕事もやたらと進めやすい。

レナはもともと勘が鋭い。裏でキリアンが手を回し、粛清じみたことをしたのだと気づかないはずがなかった。それが、どうしようもなく腹立たしかった。

レナは勢いよくキリアンの執務室に踏み込み、感情を必死に押し殺しながら詰め寄った。

「どうしてこんなことをしたの? ...

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