第179章優柔不断

ゾーイのきらきらと輝く大きな瞳を見た瞬間、レナの胸はふっとほどけた。もうこれ以上、断る気にはなれなかった。

家族はそろって席に着き、にぎやかな朝食を楽しんだ。キリアンは進んで食卓と台所を片づけ、それからレナを乗せて会社へ向かった。

道中、レナはどこか口数が少なく、まだ二日酔いが残っているのか、こめかみを揉んでいた。

沈黙を破ったのはキリアンだった。埋め合わせるように言う。「この前は俺が悪かった。言い方がきつすぎた。自分の気持ちばかりで、君のことを考えてなかった」

「レナ、君が縛られたくないのも、外から勝手に決めつけられたくないのもわかる。俺も一緒に考える。だから……一度だけ、チャンスを...

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