第18章便利な女性

リアムは盗み聞きした話を、すぐさまマックスとジェイドに伝えた。

「ママ、悲しそう」

「ママはパパが嫌いなんだ!」

マックスは最後の書類を読み終えるとノートパソコンを閉じた。「僕が様子を見てくる」

立ち上がった拍子に、袖がテーブルの写真立てに当たり、うっかり倒してしまった。

去年の誕生日の写真だった。母親を囲んで四人きょうだいが並んでいる。

隣の部屋では、レナがベッドに腰かけ、携帯電話を握りしめていた。

画面はまだ消えず、たった今保存した見知らぬ番号が表示されている。

レナが今にも壊れてしまいそうなほど脆く見えたのは、マックスにとって初めてだった。

「ママ……」小さな腕でレナの...

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