第185話本当の態度

あの晩の夕食を境に、レナとキリアンの関係は少しだけ温まった。

二、三日後、レナのもとにノアの秘書から電話が入り、ソーン邸へ来てほしいと告げられた。

「ソーン邸へ……?」

さすがに驚いたが、問い返すより早く、電話の相手は念を押した。キリアンにはこのことを話さないでほしい、と。ノアが、彼女と内々に話したいことがあるのだという。

レナには、おおよその見当がついていた。少し考えた末、彼女は了承した。

その日、仕事を終えると、取引の打ち合わせがあると言い訳をして会社を早退し、まっすぐソーン邸へ向かった。

ノアはしばらく前から待っていたのだろう。彼女の姿を認めると、顔に温かな笑みが浮かんだ。

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