第196章結婚式

式は予定どおり執り行われた。規模こそ盛大だったが、これみよがしな華美さはない。細部のひとつひとつにまで心が配られ、よく考え抜かれていることが伝わってきた。

レナが白いウェディングドレス姿で会場に姿を現した瞬間、キリアンは息をのんだ。

レナがどれほど美しいかはよく知っている。それでも白いドレスは彼女にいっそうの気品を添え、まるで一つの芸術品のように見せた。

「レナ」キリアンは一歩踏み出して彼女の手を取り、胸の奥から込み上げるものを押さえきれないまま言った。「今日の君は、本当にきれいだ」

ここまで来るのは容易ではなかった。だからこそ、ふたりの内側にはさまざまな感情が波立ってしまう。

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