第22章シルバースパロー

ろくなことにはならない。

レナは取るに足らない二人に時間を費やしたくなかった。

青緑色の名刺を取り出し、ドアマンに差し出す。豪奢で高価なクリスタルのシャンデリアが砕けた光を投げ、彼女の瞳の奥でちらちらと揺れた。

レナはわずかに目を細め、何も言わない。

名刺を目にした瞬間、ドアマンの表情が一変した。彼は慌てて無線機を取り出す。

ほどなくして、黒いスーツの男が満面の笑みを浮かべてこちらへ歩いてきた。

男は興奮を隠せない様子でレナの手を握った。「シルバー・スパロー様ですね。かねがねお噂は伺っております。お越しいただけて光栄です。きちんとお迎えできず、申し訳ありませんでした」

さっきまで...

ログインして続きを読む