第27章ノア・ソーンが発見

 ノアはさっと書斎の絵を金庫へしまい込んだ。油断した隙に盗まれでもしたらたまらない、と胸騒ぎがしたのだ。

 ちょうどそのとき、六十がらみの執事アルフレッドが階段を駆け上がってきた。ノックのことなど頭から抜け落ちている。

「大変です。いえ、違う……朗報です! とびきりの!」

 ノアは眉をひそめ、叱りつけた。

「アルフレッド、そんなふうに走り回って何の手本になる?」

 アルフレッドは肩で息をし、顔を真っ赤にしている。

 言葉もなく彼は机のノート型端末を開き、ノアを画面の前へ引っぱった。

 急上昇の話題、上位五つがすべてソーン家に関するものだった。

 ノアは目を細めて画面を凝視し、ふっ...

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