第37話ストーカー

ヴォス家が暮らしていた古いアパートの建物で、警備用のドアがドンッという轟音とともに蹴り破られた。

セラフィナは部屋へなだれ込み、腕を振り回してテーブルの上のグラスを弾き飛ばした。床に叩きつけられたグラスは粉々に砕ける。

ガラス片があたり一面に散った。

それでも気が済まないのか、手当たりしだいに見つけたものを床へ投げつけていった。

「セラフィナ、どうしたの? 誰に腹を立てたのよ?」

ドアを二度、せわしなく叩いても返事がない。ヴァレンティナは堪えきれずに押し開け、中へ入った。

入った瞬間、セラフィナの右頬がまた勝手にピクピクと引きつっているのが目に入り、胸がきゅっと縮む。

ヴァレンテ...

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