第39章鼓動の気持ち

「でも、行きたいんだ……」

ジェイドは素早くリアムの口を手で押さえつけた。

レナは振り返ってふたりを見た。「もう少し飛ばせない?」

キリアンはハンドルを握る指に力を込め、眉間にしわを寄せた。「子どもが乗ってるんだぞ。そんなに急いでどうする」

信号が赤に変わり、車はすっと減速して停まった。

彼は顔を横に向け、重たい視線をレナに落とした。「いつもそんなふうに面倒を見てるのか? 安全のこと、本当に考えてるのか」

レナは嘲るように口元を歪め、彼を見ることさえしなかった。

笑わせる。

心の中で悪態をつき、目を閉じる。キリアンなど、そこにいないものとして扱った。

リアムはそっとジェイドの...

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