第50章隠された秘密

イゾルデの過去をわざわざ持ち出すのは、あの間抜けなセラフィナしかいない。

レナは込み上げる感情を必死に押し殺し、喉の奥がきゅっと締まった。

一方そのころ、セラフィナは校門の前に立っていた。

キャサリンたちの一団が遠ざかって消えていくのを見届けるなり、表情がさっと冷えた。

使えない愚図どもめ!

本当に、どいつもこいつも馬鹿だ!

ここ数日、キャサリンの耳元であれこれ囁き続けてきた。レナに痛い目を見せてやれると踏んでいたのに。

結果はどうだ。何も起きていないも同然。

レナは何ひとつ、まともな報いを受けていない!

セラフィナは歯を食いしばり、苛立ちに任せて両手で顔に風を送ったが、胸の...

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