第69話恋するライバルたちが出会う

週末だった。いつもの療法セッションの時間だ。

ゾーイは今ではずいぶん良くなっていて、セッションも以前よりずっと穏やかな空気で進む。

アティカスは手を取り、彼女と一緒に一つひとつ課題をこなしていった。

ふとレナに目をやると、彼女はいつも出入口の枠にもたれていて、視線は別の場所に固定されている。

何かに悩んでいるようで、眉間の皺がほどける瞬間がない。

アティカスは黙って様子をうかがったが、それでゾーイへの集中が揺らぐことはなかった。

「今日はゾーイ、すごく良かったよ」彼は笑って言った。

セッションが終わると、ゾーイを連れてレナのところへ向かった。

そのとき、レナはちょうど通話を切っ...

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