第72章スキャンダル

部屋の中で、マックスはコンピューター机に前のめりになり、聞こえるのはキーボードを忙しなく叩く音だけだった。

永遠にも思える時間が過ぎ、ようやく彼の指が止まり、画面をじっと見つめた。

「ママ、見つけた」

「ママ、カレン家の財務記録だ」

レナは身を乗り出し、視線を画面に吸い付けるように固定した。

「記録に妙なところがある。何年も途切れず、巨額の取引が山ほど続いてるんだ」マックスが説明する間にも、レナはデータをスクロールしていく。

彼の言ったとおりの大口取引が、いくつも並んでいた。

レナは眉をわずかにひそめ、画面を指さした。

「この取引相手はどこ? カレン家とやり取りしてる組織や会社...

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