第81章人々の第三の波

その二つの言葉は、まさに青天の霹靂だった。

耳がいいせいで、互いのイヤピース越しに交わされた会話まで、否応なく拾ってしまったのだ。

二人の表情が同時に引き締まる。どちらも先に視線を逸らそうとしない。まるで、目をそらしたほうが負けだと言わんばかりに。

状況が飲み込めない部下たちは、訳も分からぬまま顔を見合わせた。

キリアンの部下の一人が仲間の脇腹を肘でつつき、ひそひそと囁く。

「なあ、どういうことだ?ソーンさんは怒ってんのか?表情がまったく読めねえ」

「なんでヴォスさんがここに?いま何が起きたんだ?二人の間、なんか妙だぞ」

「黙って見つめ合ってるだけじゃねえか。俺ら、どうすりゃいいんだよ...

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