第13章 妊娠?

霧島雲視点

 まさか――あのとき俺を助けた子どもに、こんな形でまた出会うとは思ってもみなかった。

 半月ほど前。俺は綾辻絃葉の居場所を掴んだ瞬間、胸の奥が沸き立つのを抑えきれず、すぐに一人でハンドルを握って梨花町へ向かった。

 だが道中、俺の動きは漏れていた。

 山道の途中で、殺し屋に襲撃されたのだ。

 咄嗟に車を崖下へ突っ込ませ、紙一重で追跡を振り切った。

 潰れかけた車体から這い出ると、俺は振り返りもせず逃げ続けた。殺し屋が追ってくる――その恐怖が背中に貼りついて離れない。

 やがて限界が来た。歯を食いしばり、痛みを堪えながら短刀で弾丸を抉り出す。

 そのあと、意識はぷつ...

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