第22章 怒りが沸点に達する

綾辻絃葉視点

我慢ばかりしていると、ばねみたいにどんどん縮められて――限界のところで、いきなり弾ける。

今の私は、まさにそれだった。

なんで、私が。

よりにもよって、あいつに。

「気持ち悪いんだよ、蛆虫みたいで。鏡くらい見なよ。顔のニキビ、見てるだけで吐きそう。ちょっと成果が出たくらいで、鼻を天に向けてさ。自分が偉くなったとでも思ってるんでしょ」

「少し権限を持ったら、すぐ威張り散らす。自分では格好いいつもり? こっちから見たら、滑稽なだけ。道化だよ」

「もう無理。あんたの顔見てるだけで吐き気がする。一緒の空間にいるなんて、もっと無理」

言い切って、私はモップを床に放り投げ、...

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