第23章 あなたのことは好きにならない

霧島雲視点

「俺をメンタルカウンセラーか何かだと思ってんのか? こっちは働いて稼がなきゃならねぇんだよ。お前の無一文が誰のせいかって話になるぞ」

「今日はちょっと付き合ってよ。知ってるでしょ、私、友だちってあんたしかいないんだから」

俺は舌打ちした。

「その“ちょっと”の代償がデカすぎんだろ。午前中、個人の依頼が入ってさ。数十万、動いたんだぞ」

「えっ……いくら? 数十万?」

絃葉が弱々しく言う。

「数十万って……私の車、買えるじゃん」

「ねえホストくん。昔のよしみでさ、今ここでおしゃべり付き合って、ついでに半分ちょうだい?」

呆れて絃葉を見る。

「誰かに言われたことない...

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