第27章 覗き見

 橋本真央視点

 私は大きな窓を指さした。

「パパ、見て。真之だよ。あの子、私のいちばんの友だちなの。明日、うちにも遊びに来るんだよ」

 胸が弾む。今日は、パパが初めて私を連れ出して、クリスマスの買い物をしてくれた日だった。

 パパがようやく私のことを見てくれるようになった。全部、真之のおかげ。

 真之は私の幸運の星。クリスマスツリーに名前を書いて、ずっと私を守ってもらうんだ。

 橋本高志は小さくうなずく。

「明日、本当に来るのか?」

「来るよ。……ねえパパ、ちょっと中に入って、挨拶してもいい?」

 橋本高志は首を横に振った。

「だめだ。もう帰る。ママが家で待ってる」

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