第28章 取り調べ

 滝川天裕視点

 俺はチップを盗んだ男を連れて「夜色」へ向かった。ここは霧島雲の縄張りだ。表沙汰にできない計画は、だいたいここで動く。

 夜色の下には地下が二層。豪華な内装に部屋数も多い。――こういう厄介事を片づけるために、だ。

 たとえば、尋問。

 地下二階に降りると、霧島雲がソファに深く腰を下ろし、スマホを手にしていた。何か見ているようで、視線はどこか宙をさまよっている。考え事に沈んでいるのが丸わかりだ。

 俺が向かいに座っても、反応すらない。

「何考えてんだ?」

 霧島雲はようやく我に返り、ちらりと俺を見た。唇がわずかに動く。言いかけて――飲み込んだ。

 俺は気にしない...

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