第46章 報復

綾辻絃葉視点

 一瞬、私は固まった。何の話だろうと思いつつも、首を横に振る。

「ううん、恐くないけど……どうしたの?」

「うち、遊園地にも出資しててね。そこの社長が最近、新しいフリーフォールを設計したんだ。試運転を頼まれてる。君、高いところ平気なら、食事のあと行こう」

「ボス、実は私、高所恐怖症なんですけど」

 霧島雲が、わずかに口角を上げた。

「行ってくれるなら、ボーナス5万出す」

「行きます!」

 私は即答していた。自分でも笑えるくらい単純だ。

 食事を終えると、私はウキウキしながら助手席に乗り込み、遊園地へ向かった。

 ――そして、実物を見て、説明を聞いた瞬間。

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