第47章 算段

白井琥珀視点

 白井家。

 父の顔を見つめながら、私は裏切られたような気分で問いただした。

「お父さん、いったい何を考えてるの? どうして佐崎山拓を綾辻絃葉に紹介するの? 佐崎家が名門で、黒鳴家と肩を並べるほどの家だってことくらい分かってるでしょう。私、あの子にあんなことまでしたのよ? 一度力を持ったら、あの子が私を見逃すと思う?」

 白井裕弘は私を見て、ふっと笑った。

「お前は物の見方が浅い。最近のニュースは見たか?」

 私は一瞬きょとんとしたものの、父が言っているのが綾辻絃葉の母方の実家の件だとすぐに察した。

 まさか、綾辻絃葉は父親が金持ちなだけじゃなく、母親の家まであれ...

ログインして続きを読む