第48章 叔父さん

 綾辻絃葉視点

 でも、筋で考えれば白井琥珀が当時やったことを、誰かに喋るはずがない。たとえ両親相手でも。

 ……まさか。あの出来事そのものが、全部、白井琥珀の仕業だったの?

 白井裕弘と石田沙夜は、何ひとつ知らなかった……?

 胸の奥で迷いが膨らむ。あのふたりは昔、私によくしてくれた。皆に罵られていたときも、助けてくれたのは確かだ。

 ただ、あの頃の私は圧に押し潰されて息もできなくて……三浦都子について、梨花町へ逃げた。

「当時のことさ、どれだけ俺が辛かったか……。お前が帰ってくるのを待ってたんだ。ずっとお前の家に住んでたのも、そのためだ。俺が入らなきゃ、あの家は差し押さえで競...

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