第49章 贈り物

綾辻絃葉視点

今日もまた――久しぶりに、白井琥珀と顔を合わせた。

彼女は相変わらず鼻先で笑うような傲慢さをまとい、黒鳴蓮夜の腕に絡みついたまま、最初から最後まで私を一度も見ようとしない。

腹は立たなかった。

それより考えてしまう。もし叔父が、当時あの子が何をしたのか本当に知らないのだとしたら――私はどうすればいい?

やり返すべき?

それとも、あの出来事ごと忘れてしまうべき?

叔父は……私に本当によくしてくれた。

だからこそ、迷う。

そんな取り留めのない思考に沈んでいたときだった。

富も地位も当たり前のように持つ連中が集うこの場に、ひとり――場違いな影が、唐突に足を踏み入れ...

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