第11章

千堂グループ。

会議の真っ最中だった。

千堂誠也は長机の上で指を組み、報告に耳を傾けている。担当マネージャーは次の四半期の計画を、言葉を選びながら丁寧に説明していた。

そのとき――。

会議室に、スマホの着信音が鳴り響いた。

ぴたり。

空気が凍りつく。

誰もが息を止め、口を開かない。落とした針の音すら聞こえそうな静けさだ。

報告中だったマネージャーは、顔から血の気が引き、額にうっすら汗が滲んだ。

――社長は会議中の電話を禁じている。例外なし。

千堂誠也の目に、はっきりと苛立ちが浮かぶ。

「……誰のだ」

低い声に、全員が我に返ったように一斉にスマホを確認する。

だが、互...

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