第19章

「お前に関係ある?」

涼太は容赦なく言い返した。

目の前のクズ親父が、どれだけママをいじめてきたか――忘れるわけがない。

千堂誠也は怒りもしない。ただ涼太を見据え、冷静に言葉を組み立てる。

「腹、減ってるだろ。でも榎本日織は寝た。しばらく起きない。飯が食いたいなら、素直に俺に協力しろ」

涼太は反抗心むき出しで、意地でも「食べない」と言い切るつもりだった。

――のに。

きゅるる、と情けない音が腹から鳴る。

涼太の頬がかっと赤くなり、悔しそうに唇を噛んだ。

「……べ、別にお腹すいてないし」

そう言いながら、腹を押さえる。

誠也はその強がりを見抜き、別の切り口で畳みかけた。

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