第35章

「どうだ。見つかったか?」

東雲相馬は榎本日織のマンションに来てから、ひっきりなしに電話をかけ続けていた。

国内で使えるツテは、ほとんど総動員したと言っていい。

だが返ってくるのは、どこも同じ。

否定――誰も、榎本日織の行方を知らない。

「……ああ。助かった、ありがとう。引き続き探ってくれ。もし手がかりを持ってる奴がいたら、礼は弾む」

通話を切ると、涼太と優斗が期待に満ちた顔で彼を見上げていた。

「おじちゃん、ママのこと、分かった?」

東雲相馬は首を横に振った。

心配で引きつった表情に、申し訳なさが滲む。

「……ごめん。俺のせいだ。あの時、俺が一緒についていけば……こんな...

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