第51章

榎本日織の指揮のもと、実験チームはほどなくして行き詰まりを打ち破り、新たな進展を手にした。

「成功だ、成功だ!」

「榎本さん、やっぱりこの分野の専門家だ!」

「榎本さん、これからも気持ちよくご一緒できたら嬉しいです!」

プロジェクトマネージャーも、榎本日織の優秀さは最初から認めていた。

彼女の指導が入ってから、実験の進みは目に見えて加速したのだ。

責任者は、当初黒崎社長に彼女を推薦した自分の判断を、心の底から「正しかった」と噛みしめる。

――これ以上ない決断だった。

「榎本さん、この段階はここまでで。そろそろ昼にしましょう。食堂までご案内しますか?」

榎本日織は少し考え、頷...

ログインして続きを読む