第65章

「あんたたちみたいなのは、ぜんぶ撮ってネットに上げるべきなのよ。世間にその化けの皮、見せてやらないとね」

マネージャーはそう言いながら、背後の取り巻きたちに目配せをした。

その様子を見ただけで分かる。最初から騒ぎを起こすつもりで来たのだ。

合図を受けた連中は、ぞろぞろとスマホを取り出して撮影を始めた。中には、その場で配信を始めようとする者までいる。

川島羽美は少し離れた場所に立ち、ただ静かにその光景を眺めていた。唇の端には、笑っているのか嘲っているのか分からない薄い弧。

榎本日織はすぐに見抜いた。こいつらは、最初から難癖をつけるために差し向けられた連中だ。

研究室の中には、外に漏...

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