第26章

「寧音、今日の件は必ず俺が責任を取る!」

「今、俺の顔を見たくないなら……今夜は自分と子どものことをちゃんと守って。明日、きちんと説明する。離婚なんて言葉、二度とおまえの口から聞きたくない。――これが最後だ」

倉持寧音が「離婚」を口にした瞬間、杉山海斗は動揺した。

彼は寧音の性格を知っている。

一度決めたら曲げない女だ。

今夜ここで力ずくで止めれば、かえって自分を拒むだけ――。

不本意そうに唇を噛み、最後には手を離した。車椅子のグリップを千堂暁へ押しつける。

「千堂先生。寧音がおまえを信じてるなら、おまえも最後まで面倒を見ろ。寧音と子どもに万が一があったら……ただじゃ済まさない...

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