第36章

倉持寧音が言い終えると、杉山海斗の表情が一瞬固まった。

寧音は視線を落とし、瞳に滲みかけた感情を押し込めると、言い訳めいた口調で説明を重ねた。

「変に考えないで。私がマンションに住みたいのは、病院に近いから。千堂先生も、脚の回復は早いって言ってた。リハビリを続ければ……あと3か月もしないうちに立てるかもしれないの」

「お義母さまが私を嫌うのも、私が足が悪くて……あなたに恥をかかせるって思ってるからでしょ。私が立てるようになれば、受け入れてくれるかもしれない。私が頑張ってるの、全部あなたのためだよ」

最後の一言を口にした瞬間、寧音は自分の中で胃がひっくり返りそうになった。

杉山海斗は...

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