第39章

倉持寧音の頭の中は、リハビリと、子どもと、金のことでいっぱいだった。

結婚して一年。橋本礼子は、彼女に一度だって何かを贈ってくれたことがない。

白井紗夜を利用してでも橋本礼子の金を引き出せるなら、倉持寧音は――その金を腹の子のために貯めておくつもりだった。

「私を皮肉ってるんでしょ!」

「信じる? 私が夜に指一本、ちょいってやっただけで、杉山海斗は私を抱えて、あんたたちの主寝室に連れていくんだから!」

白井紗夜は、屈辱で顔を歪めた。

今日ここへ来る前から決めていたのだ。

退院手続きを済ませたら、セクシーな服を何着か買う。今夜は何があっても、杉山海斗を自分のそばに縛りつける。

...

ログインして続きを読む