第4章
亜理亜視点
目を覚ますと、大和はもう枝を集めていた。ヤシの葉の間から差し込む陽光が、太さの違う枝を仕分ける彼の姿を捉えている。
三日目。私たちにはもう日課ができていた。彼が力仕事を担当し、私が食料と整理整頓を担当する。私たちの間には、言葉にされない了解のようなものがあった。
大和が蔓を枝に巻きつけ、即席の物置棚を作っている。私はその近くでしゃがみ込み、昨日採ったココナッツとベリーを仕分けていた。彼が枝に手を伸ばす。私は何も考えずに、ちょうどいいサイズの枝を彼に手渡した。
大和がそれを受け取る。「サンキュ、アリア」
時が、止まる。
彼の手が凍りつき、私の息が詰まる。
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