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第三十六章 - 兆し

胸の痛みは耐え難いものだった。群れの者たちも絆が断たれたことを感じ取っていたが、祖母に近しい者たちが感じた衝撃は、より強烈だった。

痛みが引くと、俺はすぐに番(つがい)を診療所へ運び、ケンドラ医師に赤ん坊たちの様子を診てもらった。俺はユードラのベッドの横の椅子に座り、エミリオとナオミはその反対側に立っていた。クロウじいちゃんの狼の遠吠えが、最愛の友を失った悲しみを歌うように、早朝の空に響き渡り続けていた。

「アンブローズはどこ?」伴侶は両親に尋ねた。

「あの子は遺体安置所にいるよ。シビルが埋葬されるまで、ずっと付き添っているんだ」エミリオが説明した。

「マテオは...

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