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第二十章――予期せぬ出来事

翌日、私たちは日記に他に手がかりがないかを探し、クリスはヨルダン大使館に出入りするパスポートとビザの渡航記録を徹底的に洗い出していた。幸いなことに、デュジャというのはありふれた名前ではなく、私の曽祖母が旅をしていたであろう期間に合致する可能性のある人物が五人見つかった。

クリスは現在、その記録を相互参照して現在の居場所を突き止めようと没頭している。コナーもまた、闇市場に関連するメールを監視できるよう、探知されないモードでサイバーセキュリティシステムをすり抜けようと懸命に作業していた。私は新鮮な空気と食事が欲しくなった。

「夕食、配達頼む?それとも歩いて買いに行く?...

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