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第十二章――クエスト

「マテオ、ジャガーを助けたあのセノーテまで、道はわかるか?」と俺は尋ねた。

「あのセノーテを忘れられるわけがないさ。ジャガーに未解決の恨みでもあって、俺を追い詰めてくるんじゃないかと怖くて、ジャングルの北部一帯はずっと避けていたんだ」彼はくすくす笑った。

夕食後、マテオと俺は狼の姿に戻り、セノーテを目指して北へと軽く走った。太陽はほとんど沈みきり、ジャングルは夕闇に包まれ、影と薄暗がりが広がっていた。夜の生き物たちが、それぞれの狩り場で獲物を探しに、まもなく目を覚ます頃だろう。毛皮に覆われていてよかった。ここでは、蚊こそが頂点捕食者なのかもしれない。

マテオが立ち止まり...

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