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第二十七章 フラ

ユードラ視点

アルファ・ロノに案内されて、広々とした芝生のルアウ会場へと向かうと、独特な音色の角笛が空に響き渡った。四百人近い人々が、頭を垂れて立っている。再び角笛の音が鳴り響き、目を向けると、それは角笛ではなかった。大きな法螺貝だった。

「あれはプーよ。アルファキングの到着を告げているの」と、ルナ・マイレ・レイが教えてくれた。

「頭のリース、素敵ね」と、私は法螺貝を吹いている腰布の男性について言った。彼の筋肉質な体は日に焼け、部族風のタトゥーで覆われている。腰布と頭のリースの他に彼が身に着けているのは、手首とふくらはぎに編まれた緑の飾りだけだった。

「あれはハク、布は伝...

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