81

第五章――幻視

ユードラ視点

どの写真も、次から次へと感銘を受けるものばかりだった。光へのこだわりは、母が写真を撮る時にいつも口にしていたことだ。適切な光は、写真の格を一段と上げる。それは、美しい写真を芸術作品へと昇華させるものなのだ。

アレスがキスをしてくれたのと、ルーカスが昼寝から目を覚ましたのは、ちょうど同時だった。私はその赤ん坊に手を伸ばし、二階の静かな隅を探して授乳することにした。パオラが言うには、二階は照明が落とされ、深い椅子が置かれたバルコニーが空いているとのことだった。私は椅子をバルコニーの前面から後ろに引き、静かな小さな影の中へと身を落ち着けた。

静かに座り、物思いに耽っ...

ログインして続きを読む