91

第十五章――探索

目を覚ますと、俺の番と子が、俺の中の獣に寄り添って眠っていた。ユードラは舞踏会を楽しんだようだった。俺たちが踊り始めると特に楽しそうで、アンブローズのこともかなり気に入ったらしい。義理の両親も楽しんでいたようで、他の者たちと交流し、新しい友人を作っていた。ワイルダーは夜のほとんどをケータリング業者と過ごし、料理を絶賛していた。

舞踏会は成功だった。俺にとっても、あのスペインから来た若い伯爵が俺の番をダンスに誘おうとするまでは、ほとんど楽しい夜だったと言えた。あの油ぎったチビの血吸いは、俺の番に『コンデ、クリスティアーノ・フェリペ・アントニオ・デ・カタルーニャ』と自己紹介しや...

ログインして続きを読む