第214章

「殺したって言ってるのよ。昔鍛えた射撃の腕は錆びついてなかったわ。一発で、眉間を撃ち抜いてやった」

林田伽奈の瞳からは涙が溢れていたが、その口調は驚くほど明瞭で、事の顛末をはっきりと語ってみせた。

原田久恵は予想だにしていなかった。娘がこっそりとあのカフェへ向かっただけでなく、あろうことか家に隠してあった拳銃まで持ち出していたとは。

「銃なんて持ち出して、一体何をするつもりだったの」

原田久恵は娘を睨みつけて問い詰めた。

林田伽奈は悪びれる様子もなく答える。

「安藤絵美の足を撃ってやろうと思ったのよ。顔を変えるだけじゃ生温い、不具にしてやろうってね。それなのに、あの丸山静伊って女...

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