第218章

高藤琉唯は高藤加井の方へ向き直った。

「お父さん、雇われた人間が国内の者か知っている?」

高藤加井は眉を寄せて思案した。

「さあな。四宮志延には海外にも仇がいると聞く。あの男の宝飾会社が急成長していた頃、国内外問わず恨みを買っていたからな」

「だから奴のそばには常にボディーガードがついている。襲撃を防ぐためだ」

そう言うと、高藤加井は堪えきれずに鼻を鳴らした。

「襲われて当然だ。かつての所業が崇っただけの話だろう」

言い終わるや否や、高藤琉唯が彼の袖を引いた。安藤絵美がいることを忘れるなと、目線で制する。

安藤絵美は四宮志延を父親と認めてはいない。だが、高藤加井が彼を悪く言う...

ログインして続きを読む