第219章

ホテルの支配人は深く頷いた。「承知いたしました、原田社長。警察への通報は明日にいたします。迅速な消火活動へのご協力、誠に感謝いたします。おかげで被害を最小限に抑えることができました」

挨拶を済ませると、支配人は部屋を出て行った。

原田桐也は扉を閉め、リビングへと戻る。

気絶していた茶髪の男はすでに意識を取り戻していたが、手足は厳重に拘束されており、身じろぎ一つするのも困難な状態だ。

安藤絵美は椅子を引き寄せ、男の目の前に座った。「誰に命じられて火をつけたの? ターゲットは私?」

茶髪の男は安藤絵美をじっと見つめ、やがてフランス語で答えた。「中国語は分からない。何を言って...

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