第22章

「死にたいのはあんたの方だぞ!」

森川エリは毒を含んだ目で安藤絵美を睨みつけた。

「芸能界に入ってから、こんな目に遭わされたことはない。今まで私に逆らった者は皆、芸能界で二度と頭を上げられないほど懲らしめてやった。今日こそ本気を見せてやる」

そう言うと、彼女は手に持った口紅を掲げた。「これは特製の口紅よ。これを使えば全身に発疹が出て、かゆくて皮膚をボロボロになるまで掻きむしることになる。そして唇はソーセージのように腫れ上がる。誰もただのアレルギー反応だと思うだけ」

「さあ、その感覚をじっくり味わいなさい」

安藤絵美は発熱のせいで普段より力が入らず、森川エリのアシスタントの束縛から逃...

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