第268章

「哲也、達也。私のことを信じてちょうだい。何が起きたのか、私が必ず突き止めてあげるから。それに、あなたたちのママはK市に来たばかりでしょ? いろいろ調べるのも不便なはずよ。私の方がずっと手早く済ませられるわ」

 四宮喜咲は努めて穏やかな口調を作り、哲也と達也を言いくるめて道を空けさせようとした。

 だが、二人は頑として動こうとしない。

「そんなの言い訳だ」

 哲也が冷ややかに告げる。

「ママには真相を突き止める能力がある。ママを甘く見ないでよ。すごく強いんだから。忘れたの? おばさんだって、ママには勝てなかったくせに」

 喜咲の表情がどす黒く曇った。

 さらに達也が声を張り上げ...

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