第335章

山田友也の瞳の奥には恐怖の色が張りつき、直ちに久野永依に向かって慈悲を乞うた。

久野永依は鬼のような形相で山田友也を睨みつけ、その手を振り上げて打ち据えようとしたが、寸前で思い止まった。

彼女はしばらくじっと山田友也を見つめていたが、突然しゃがみ込むと、両手で彼の肩を強く掴んだ。

「もう一つだけ、あなたにやってもらいたいことがあるの。もし今度こそ成功したら、あなたは私の自慢の息子よ。でも……万が一失敗したら、もう二度と息子だなんて認めないからね」

母のその言葉を聞いて、山田友也の心臓は震え上がった。彼はすぐさま母に向かって必死に頷く。

「母さん、何でもするよ。母さんの言うことなら何...

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