第351章

商談がスムーズに運び、安藤絵美は上機嫌だった。

その流れで、彼女はジュエリー展に出品する作品についての話題を切り出した。

「藤原謙には、私がデザインしたブローチをメインに着けてもらうつもりよ。男性がネックレスやブレスレットを身につける機会はまだそう多くないから、シンプルさを強調したいの」

安藤絵美は手元の資料に目を落としながら続ける。

「一方で、林田里佳にはネックレスとブレスレットを華やかに見せてもらうわ。来季の新作デザインのお披露目も兼ねてね」

仕事の打ち合わせに熱が入るあまり、時間は瞬く間に過ぎていった。気づけば正午を回っている。

そろそろ昼食に誘おうかと思っていた矢先、ノッ...

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