第355章

高藤琉唯は古村苗の言葉を聞くや否や、怒りに任せて再びテーブルをバンと叩いた。

「これ、絶対に四宮喜咲の仕返しよ」

それを聞いた安藤絵美は、興味深そうに尋ねる。「四宮喜咲が自ら田中晃に接触するなんて、あなた、一体何をしたの?」

高藤琉唯は忌々しげに事情を説明した。「以前、四宮グループのデザイナーを引き抜いたの。でも、それは四宮喜咲が先にその人をクビにしたから、私が再雇用しただけ。こっちから喧嘩を売ったわけじゃないわ」

「そのデザイナーが言ってたわ。クビになった理由は、うっかり四宮喜咲と同じ服を着てしまったからだって。その日の午後にはもう解雇されたそうよ」

「彼女は新人賞も獲ったことが...

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