第374章

古村苗が今にも爆発しそうな様子を見て、安藤絵美は悪ふざけをそこで切り上げた。

彼女は笑みを浮かべ古村苗の腕に自らの腕を絡める。「さあ、早くショーを見に行きましょう。藤原謙と林田里佳がもうすぐ出てくるはずよ」

古村苗はようやく安藤絵美を睨むのをやめ、彼女に連れられて予約席へと向かい、腰を下ろした。

ほどなくして、高藤琉唯もやって来た。

四宮志延と四宮喜咲も会場入りしていたが、彼らの席は安藤絵美たちからはかなり離れていたため、安藤絵美がその姿に気づくことはなかった。

間もなく、ショーの幕が上がる。

漆黒の燕尾服を纏った藤原謙が、胸元に安藤絵美が自らデザインしたブローチを輝かせて登場し...

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