第378章

「桐也様、やはり鈴木雲にあの人を診察させたいのです。そうしないと、どうしても気が休まらなくて」

安藤絵美が四宮志延に対してどれほど複雑な恨みを抱いていようとも、彼が実の父親である事実に変わりはない。だからこそ、四宮志延の体調を全く案じずにいることなど、土台無理な話だった。

原田桐也は静かに答える。「鈴木雲の腕に問題はない。だが先ほど見た通りだ。君の父親自身が診察を拒んでいるし、四宮喜咲もそれを阻止しようとするだろう」

安藤絵美は言った。「だからこそ、絶対に鈴木雲に診てもらわなきゃいけないの。何か裏があるような気がしてならないわ」

四宮志延だけでなく、四宮喜咲の態度も不可解だった。

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