第382章

「絵美ちゃん、ホテルで会えると思っていたのに、ずいぶん早かったのね」

高藤琉唯は笑顔で安藤絵美に言った。

「実は私も、ほんの数分前に着いたばかりよ」

安藤絵美がそう答える。二人が言葉を交わしているうちに、オークションの幕が上がった。

「ご来賓の皆様、本日はアジア国際ジュエリーオークションへようこそお越しくださいました」

黒のスーツに身を包んだ司会者が、濃紺のベルベットが敷かれた演台の後ろに立つ。背後の巨大スクリーンには、今回の目玉商品のプロモーション映像が流れ始めた。

「おい、あれを見ろ! まさか『エテルナギャラクシー』か? 二十年以上前に一度拝んだきり、どこかの富豪のコレクショ...

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