第383章

六億円に達した瞬間、勝利を確信していた中年女性がサングラスを外し、露骨に不機嫌な視線を安藤絵美の方へと向けた。

まさか自分よりさらに高値を提示する人間がいるとは、予想だにしていなかったらしい。

突き刺さるような険悪な気配を感じ取った安藤絵美は、ふと振り返り、その女性に対してあくまで優雅で涼やかな微笑みを返した。

女性は悔しげに鼻を鳴らした。さらに値を吊り上げたいのは山々だが、資金力がそれを許さない。結局、彼女は再びサングラスをかけ直すと、冷淡な態度を装ってパドルを下ろすしかなかった。

こうして、『エテルナギャラクシー』は誰の異論も挟ませることなく、安藤絵美の手に落ちた。

「絵美ちゃ...

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